ユカイ工学は、肉眼ではただ光っているだけなのに、米Apple社のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」をかざすと、その画面に文字や絵が現れるデジタルサイネージ(電子看板)を開発した。iPhoneのカメラが部分ごとに画面をスキャンする時差を利用した。iPhone所有者限定の情報提供や、謎解きゲームなど新しいデジタルサイネージとしての活用を目指す。 名称は「アイフォーン・ゴースト・ディスプレイ」。アクリル板とLEDを組み合わせた。アクリル板は縦方向の短冊型に12等分されており、短冊1つずつに搭載したLEDをつけるとそれぞれが独立して光る。LEDなので消費電力が少ない。 デジタルカメラは画面を更新する際、縦方向に一部ずつスキャンしている。iPhoneの場合、画面全体を更新する時間は66msec。これを1/8ずつ8.3msecかけてスキャンしている。同社はこの特性を利用。アクリル板1枚ずつ