【台北時事】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業は25日、シャープから24日に新たな重要文書を受け取ったことを明らかにし、「内容を精査する必要があり、双方がこれについて合意に達するまでは買収契約をしばらく見合わせる」との声明を発表した。鴻海、シャープ双方とも文書内容を明らかにしていない。 シャープは25日午前、臨時取締役会を開き、鴻海傘下で経営再建を図ることを全会一致で決議した。鴻海の声明は同日夕、報道機関に対して電子メールで伝えられた。 両社の交渉期限は29日で、同日までに契約を結ぶ必要がある。鴻海は声明の最後で「早く内容をはっきりさせ、今回の取引が円満な結果をもたらすことを期待する」とコメントした。