「アマチュア無線が不適切に利用されている」。札幌市のアマ無線愛好家の40代男性から「みなぶん特報班」に情報が寄せられた。公共の電波を利用するアマ無線は、業務での使用を禁止するなど法律で規制されている。行政も適切な通信を呼び掛けているが、違法利用が後を絶たない。規制を無視した無線交信の実態を追った。 「今、無線を使っていますよ」。10月中旬、投稿者の男性から連絡が入り、札幌市内の建設現場に向かった。「積み込み中」「でっぱったー(出発したの意味)」。無線機から聞こえる会話の通り、ダンプカーが残土を積み、公道に出てきた。 交信しているのは数人のグループで、互いに作業状況を伝え合い、順番に現場に入っているようだった。アマ無線の使用は現場監督にも内密らしく、周囲を警戒している様子もうかがえる。「(現場監督の)○○さんが真横に張り付いて、いなくなんない。声、出したくても出せなかった」
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