NYタイムズ社が長くて暗いトンネルから抜け出せるかもしれない。 NYT社(The New York Times Company) は2010年4-6月期の決算を発表したが,第2四半期売上が前年同期比でプラス成長に転じた。2007年第3四半期(7-9月期)以来の久々のプラス成長を達成したのだ。2年以上(10期)も続けて売上が前年同期比マイナスを続けていただけに、ようやく薄日が差しかかったということか。 総売上高がプラスに転じた理由としては、降下を続けていた広告売上高がようやく下げ止まったことがある。今期は同0.2%減と、前年同期とほぼ同じ広告売上を実現したことが大きい。広告売上の主柱となる新聞紙広告売上は前年同期比マイナス6%と減り続けていたが、オンライン(デジタル)広告売上げは同プラス21%と大きく跳ね上がった。つまり、新聞紙広告の減った分を、オンライン広告で補った形となっている。 以前は