最近、密かな「お坊さんブーム」が来ていることをご存知だろうか。例えば、現在発売中の「美坊主図鑑」は1万部を超える売り上げを誇っており、癒しを求める女性に特に人気があるという。また、お坊さんのバンドが登場したり、フリーペーパーを編集・発行するなど、お寺の外での活動が活発になってきている。 流行的な動きを尻目に、2000年から変わらず続いているお坊さんのバー「VOWZ BAR(坊主バー)」が新宿区荒木町にある。四谷三丁目駅から徒歩3分ほどの、飲食店がひしめく車力門通り沿いの店だ。ここにはサラリーマンやOLはもちろん、バーを目当てに泊まりがけで来る客や、海外メディアを見て興味を持った外国人が連日訪れている。彼らが魅了され、足を運ぶのはなぜか。潜入取材してみた。 店の外観は時代を感じさせる雰囲気。ほっと安心できるような空気が漂っている。細い階段を上がり2階へ行くと、左手に店の扉がある。扉の左上に「