不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 いま、ジェームズ・フレイザーの『初版 金枝篇』を読んでいます。 これがなかなかおもしろい。上下巻の分厚い本なので、すこしずつ読み進めていますが、白川静さんや折口信夫さんが好きな僕にはとても興味深い一冊です。 巷では「肘掛椅子の人類学」と揶揄されることもある一冊ですが、そんなことはまったくもってどうでもいい。揶揄するなら、じゃあ、君らにこのすさまじい編集ができるの?と思います。 というわけで、内容もおもしろいのですが、その編集力がすごいなと感心させられながら読んでいるわけで、それで編集といえばということでちょっと気になって松岡正剛さんの千夜千冊をのぞいてみたら、こんなことが書いてありました。 フレイザーが見せた目眩く想像的編集とは、それを一言でいえば「観念連合」というものだ。