894 :名無しさん@明日があるさ:2008/08/06(水) 11:31:18 0 五才年下のヤマシタ君と二人で営業に回ることになった。 ヤマシタ君は笑顔が爽やかなスポーツマンで人当たりもいい。 当然、仕事もソツ無くこなすうちの部の期待のホープだ。 回るのは都内が主だけど、近県なら当然日帰りで強行軍もある。 当然の事ながらタクシーなんて贅沢は許されず、くる日もくる日も 二人でノートパソコンだの資料だのを抱えて、ヘトヘトになりながら 日中でも席が埋まった電車に乗り続けた。 たまに始発駅とかで運良く座れると、それだけで天国のようだった。 でもヤマシタ君はせっかく座れてもお年寄りが近くに来ると 「ここ、どうぞ」とさっさと譲ってしまう 「ここ、どうぞ」「ここ、どうぞ」「ここ、どうぞ」 毎回毎回ヤマシタ君はお年寄りに席を譲り続けた。 いまどき珍しい見上げた奴だなあ、と思いながら、とばっちりでこっち