ご存知のとおり、国際スケート連盟(ISU)は、フィギュアスケート競技に一定の年齢制限を設けている。 7月1日に15歳になっていなければ、次シーズンの五輪には出場できない規定になっているのだ。この規定のため、シニアの世界大会・GP(グランプリ)シリーズ2戦目で衝撃的な初優勝を飾った浅田真央選手(15歳)は、トリノ五輪に出場できない。 ISUがこのような年齢制限を設けている理由は、表向きは、選手の健康面への配慮である。技が複雑化した近年、世界最高レベルの大会に成長途上の選手が出場し、トリプルアクセルなどの危険な技を連発すれば、怪我などで選手寿命をも縮めてしまうことになりかねないからだ。体操などでも、同様な理由で大会によって年齢制限が設けられている。 だが、これだけの理由では実は説明がつかない。GPシリーズだって、五輪と同様に世界のトップ選手が競う大会であり、五輪代表選手を選考するための大会でさ