今年のノーベル物理学賞は、アーサー・アシュキン博士と、ジェラ―ル・ムル教授+ドナ・ストリックランド准教授の3人が受賞しました。 【写真】2018年ノーベル物理学賞の受賞が決定したダナ・ストリックランド氏 本稿を記している10月5日の時点で、医学生理学、物理、化学、平和の各賞が発表されており、物理、化学、平和の3賞で各々女性受賞者が一人ずつ、平和賞はレイプを巡る問題で、ジェンダーが一つの裏テーマになっているように思います。 ノーベル物理学賞を女性が受賞したのは、1903年のマリー・キュリー、1963年のマリア・ゲッパート=マイヤー以来55年ぶりと報じられています。 60年周期の大地震程度に希な事態扱いになっていることが、改めて浮き彫りにされた感があります。 そこで、今年の物理学賞を巡っては、業績内容とともに、女性研究者への差別やアカデミック・ハラスメントを考えてみたいと思っていました。 とこ