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ブックマーク / rate.livedoor.biz (7)

  • なんでも評点:心電図を取り付けてから銃殺される実験に志願した男

    1938年10月30日、米国ユタ州ソルトレークシティ近郊で、キジ肉料理している男がいた。一度もべたことのなかったキジ肉を最後の晩餐の材として選んだのだ。明日、彼はある実験の被験者となる。心電図を取るだけの実験なのだが、状況が状況だけに前例のない実験となる。 実験を企画したのは、ディアリングが収監されていたシュガーハウス刑務所の監獄医ステファン・H・ベスリー医師。処刑される死刑囚の心電図を取れば、被弾した心臓が停止するまでのプロセスがわかる。しかし、ベスリー医師の目的は、むしろ、迫り来る不可避の死が被験者の心臓にどのような影響を及ぼすかに関する貴重な情報を得ることにあった。 10月31日午前6:30、ディアリングは職員に伴われ監獄内の一室に入った。死刑執行室である。中には75名もの立会人が集まっている。執行室の外にも野次馬が集まっているため、窓ガラスを毛布で覆う必要があった。最後の一

    aqulos
    aqulos 2012/06/09
    平静を装っていても、心電図には心拍数の急上昇が現れていた。心停止してから絶命するまでの長い長い1分間。久しぶりに更新された Miccckey氏 (@nandemohyoten) の記事。読み応えがあります。
  • なんでも評点:ハイエナたちを追い払い、仲間の亡骸を牙で持ち上げて生き返らそうとしたアフリカ象 ― 見守っていた人間たちは涙にむせぶ

    ハイエナたちを追い払い、仲間の亡骸を牙で持ち上げて生き返らそうとしたアフリカ象 ― 見守っていた人間たちは涙にむせぶ 巨象が突然倒れた。倒れたのは、南アのクルーガー国立公園のモパニ・レスト・キャンプ周辺で暮らしていた雄象アレキサンダー。同公園でも最大級の巨象だった。まもなく公園レンジャーたちがやって来てアレキサンダーの死亡を確認した。 そこで、レンジャーたちはアレキサンダーをその場で解剖し、心臓と肺を摘出して検査に出した。死因としては心臓発作が最も疑われる。 アレキサンダーの亡骸はその場に放置しておかざるを得なかった。しかし、国立公園内とは言え、そこはまさに野生の王国。巨大な死体が転がっていれば、おのずと死肉をらう獣や猛禽類たちがやって来る。 ハイエナやハゲワシたちがあっという間に群がってきた。・・・が、そこに一頭の雄象が現れるや、ハイエナやハゲワシを追い払う。その雄象はアレキサンダーの

  • なんでも評点:パラシュートなしで高度3000メートルからジャンプし、絶命するまでの間、自分の写真を撮り続ける

    ニューヨーク州スケネクタディ市のスーパーマーケットの鮮魚部で働くスローン・カラフェロは、いつも同じいでたちで職場に現れた。バイク乗りだったせいもあるが、どんなに暑い日でも青いウィンドブレーカーにバックパックという姿でやって来る。そして、らせん綴じのノートを肌身離さず持っている。 29歳のスローンは職場と同じスケネクタディ市のYMCA寮に住んでいたが、他の寮生たちとの付き合いを避けていた。言葉を交わすことさえ避けていた。親しい友人や親しい異性がいるふうもなく、ストイックにボクシング・ジムに通い続けていた。 そのジムの経営者ジェームズ・コマート氏は、スローンが以前住んでいたアパートの貸主でもあった。さすがに付き合いの長いコマート氏に対しては少しは心を許していたようで、「僕はもう何年も家族と話をしたことがないんですよ」などと漏らしたこともあった。 スローンは職場の同僚たちに、変な質問をぶつけるこ

  • なんでも評点:ありえな〜い100選があんまり売れてな〜い ― ネットだけでは得られない本の“パブリシティ”

    「世界のありな〜い100選」の装丁に関して、先日の記事のコメント欄等でかなり厳しい意見が出ている。当初の予定では厚めの紙を使い、辞典のようにも見える重厚なカバーになるはずだったのだが、“年末進行”の最中、その予定がいつのまにか変更になっていた。それでも基路線は変わっていないはずと思っていたが、年が明けてカバーのコピーを見せてもらったときには、現在のカバーに変更されていた。 そして、最初の構想からかけ離れたデザインになっていたとはいえ、“コテコテの”という枕詞を冠される関西人の一員である私の感覚からすれば、「まあ、これはこれで目立つカバーではないか」とも感じられた。 先日の記事のコメント欄に寄せられたコメントを部分的に引用させていただくと次のとおり。 「出版されたのタイトル、装丁ともに、読者の品を信頼していない感じがする」 「言い方が悪いけどどーも安っぽい装丁になってるんですよね」 「確

  • なんでも評点:それまで互いにひどく嫌い合っていた弟を回復の見込みのない昏睡から2年がかりの献身で蘇らせた兄

    聖人のような兄と暴君のような弟。米国カリフォルニア州オレンジ郡にまったく正反対な性格の兄弟がいた。兄のアラン・ホールさんは、幼い頃から他人に奉仕することに喜びを見出してきた。8歳になるかならないかのうちに毎晩、家族の夕を作るようになった。学校に上がってからも成績優秀な優等生であり続けた。 一方、弟のランディ・ホールさんは、兄とは正反対に札付きの不良少年へと成長していった。近所の家から金品を盗み出してきたこともあれば、屋根裏でマリファナを栽培していたこともある。ハイスクールも中退してしまい将来が危ぶまれたが、頭が切れることだけは兄譲りだった。 ラグナ・ビーチに衣料品店を立ち上げて、やがて3店舗を構えるまでになった。だが鼻っ柱の強いワンマン社長であり、私生活では女にモテるのをいいことに次から次へと女に手を出した。自分は独身を貫きながら、夫のいる女性だって持ち前の強引さで落としてしまう。 こん

  • なんでも評点:10代で挙式したとき貧乏すぎて結婚式写真を購入できなかった夫婦が27年後に老カメラマンから写真を渡される

    米国オハイオ州マンスフィールド在住のカメラマン、ジム・ワグナーさんは、先日、古い写真や書類を整理しているときに、若いカップルが写っている1組の結婚式写真を見つけた。ワグナーさんは今年で80歳。その1組の写真は、彼がまだ53歳だった1980年に撮影したものだった。 27年前のその日に夫婦となった2人の氏名は幸いなことに、すぐにわかった。マーク&カレン・クライン夫だった。問題は、現在の2人をどうやって探し出すかだった。ところが数週間後、ワグナーさんは偶然にもカレン・クラインさんの継父に当たる人物とばったり出くわしたのである。 こうなれば後は簡単だった。マークさんとカレンさんがまだ健在であり、まだ夫婦であることが判明した。カレンさんが働いている軽レストランの場所も分かった。 そして、結婚式写真を見つけてから約1ヵ月後のある日、ワグナーさんはカレンさんが働いている軽レストランに顔を出した。カ

  • なんでも評点:貞淑な美人妻が脳内出血の後遺症で女子色情症を発症、誰とでも交わろうとするようになる ― それでも夫は妻を愛す

    貞淑な美人が脳内出血の後遺症で女子色情症を発症、誰とでも交わろうとするようになる ― それでも夫はを愛す 英国のとある町で暮らすヘザー・ハウランドさんは、当時33歳だった2005年に脳内出血で倒れるまで、貞淑なにして良き母だった。ヘザーさんが運び込まれた先の病院で、夫アンディさんは「奥さんが助かる見込みは低そうです」と告げられた。だが、最愛の伴侶を失うことなどアンディさんには考えられなかった。 が助かるなら、どんな苦難にも耐えてみせると誓った。祈りが通じたのか、ヘザーさんは危機を乗り越えた。ついには、目を開けて、アンディさんに弱々しく微笑んだ。 だが、医師らは「脳の損傷はどんな後遺症をもたらすかわかりません」とアンディさんに警告した。人格が変わることさえあるのだ、と。だが、ヘザーさんの人格がどんなふうに変わってしまうかについては、誰にも予測がつかなかった。 意識を取り戻して数日後の

    aqulos
    aqulos 2007/12/02
    妻が助かるなら『どんな苦難にも耐えてみせる』夫の決意。
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