福井県の中央部に位置する南越前町今庄では、8月3日から雨が振り始め、24時間降水量が357ミリ、6日までの降水量は426ミリに達し、その降水量は観測史上最多だ。この大雨により河川が氾濫し、山は崩れ、全ての交通網が寸断された。JR北陸本線、北陸自動車道、国道8号をはじめ、その他の国道、県道、林道など全てのルートが断たれ、福井県の北部と南部は完全に分断されたかたちである。 発災から3日が過ぎても断水は続く なお、筆者の義理の両親は福井県南越前町に住んでおり、義母と電話で会話は出来ているが、高齢者の二人暮らしで、義父は耳が聞こえない。義母は雨が収まった後、道路上を横切る濁流を飛び越そうとして転倒し、危うく川へ流されそうになったという。その際、両脚を強打して負傷してしまい、車を運転することができなくなってしまった。