古今東西の平和思想をつなぐ歴史本『人類1万年の歩みに学ぶ 平和道』(インターナショナル新書)を出版したノンフィクション作家の前川仁之氏。手元にあるのは本書の創作ノート ロシアによるウクライナ侵攻は出口が見えず、イスラエルの進軍が続くガザではおびただしい数の犠牲者が増え続けている。戦争報道は日常の一部となり、平和実現を願うことは夢想にすぎないのか。そんな中、ノンフィクション作家、前川仁之(まえかわ・さねゆき)氏が異色の歴史本『人類1万年の歩みに学ぶ 平和道』(インターナショナル新書)を出版。古今東西の思想家、科学者、軍人らが残した平和構築の思想や実践をつなぎあわせ、今を生きる人類が目指すべき道を提示するという壮大な意欲作である。 ■映画『オッペンハイマー』で描かれなかったこと ――前川さんが過去に出版した2冊の本はノンフィクションの中でも紀行文学にカテゴライズできると思いますが、今回の『平和