熱中症の対策ではエアコンの適切な利用が頻繁に呼びかけられますが、去年の夏、熱中症で亡くなった東京23区の高齢者のうち、およそ4割はエアコンが設置されていない部屋で過ごしていました。 専門家は、夏を前にした今のうちから、エアコンを持たない高齢者の支援に取り組んでいく必要があると指摘しています。 東京都監察医務院によりますと去年の夏、東京23区で熱中症で亡くなった人は200人に上り、このうち65歳以上の高齢者は178人と全体の89%を占めました。 また、屋内で亡くなった高齢者170人のデータを分析したところ、部屋にエアコンが設置されていなかった人は39%に上る67人でした。 去年の夏は記録的な暑さとなり、都心でも連日30度以上の真夏日が続き、熱中症への厳重な警戒が呼びかけられていました。 しかし、新型コロナウイルスの影響で外出の自粛が求められ、エアコンの無い部屋で過ごす高齢者が熱中症によって死