熊本地震で震度7を2回記録した熊本県益城(ましき)町で、建物の被害が集中した地域は、地震の揺れで木造家屋が倒壊しやすい軟弱な地盤とみられるという調査結果を、長尾毅・神戸大教授(地震工学)らがまとめた。 熊本地震では、谷筋沿いなどの軟弱地盤に立つ建物の被害が特に多いと指摘されており、地盤の特徴と被害の関係を裏付けるデータという。 益城町では、県道28号と秋津川に挟まれた地域に被害が集中した。 長尾教授らは、被害が集中した地域と周辺約40地点に、高感度の地震計を設置した。地盤が、風や車の通行などの影響で極めて小さな揺れを繰り返す現象を地震計で観測し、そこから地盤の特徴を割り出した。 地震は様々な周期の波(地震波)を含んでおり、地盤や建物には、特定の地震波を増幅させる性質がある。分析の結果、家屋の倒壊が多かった地点のほとんどは、木造家屋や中低層の建物を壊しやすいとされる周期1秒の地震波を
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