【ワシントン=小雲規生、モスクワ=佐々木正明】ロシアのプーチン大統領は1日、ウクライナへのロシア軍投入の承認を上院に求め、上院は全会一致で同意した。プーチン氏は同日、オバマ米大統領と電話会談し、ウクライナ南部クリミア半島だけでなく親露派住民が多い同国東部への派兵を示唆した。露政府は否定しているが、欧米メディアは、ロシア兵とみられる集団がすでにクリミア半島を支配下に置いたとの見方を伝えている。 国連安全保障理事会は1日、ウクライナ情勢に関する緊急会合を開催。ロシアのチュルキン国連大使はロシア軍のクリミア半島での対応を、「ロシアはクリミア自治共和国から要請を受けた」と正当化した。 一方、ウクライナ暫定政権は核関連施設や空港などを防護するため、高度な戦闘態勢を取るよう指示した。ただ、米CNNテレビ(電子版)は、クリミア自治共和国の中心都市シンフェロポリ周辺にウクライナ軍の存在は確認できていな