海上自衛隊潜水医学実験隊(神奈川県横須賀市)で2014年5月、訓練水槽(深さ約11メートル)に入った男性隊員2人が死亡した事故で、同隊事故調査班は28日、潜水者に空気を送る装置の整備ミスが事故原因だったと発表した。 海自横須賀地方警務隊は同日、装置から定期検査で使用された窒素のガス抜きを怠った結果、2人を死亡させたとして、40歳代の男性1等海曹を業務上過失致死容疑で横浜地検横須賀支部に書類送検した。 同班の発表によると、事故は14年5月23日に発生。潜水訓練前の準備をしていた2等海尉(47)が水槽内で意識を失い、2尉を救出しようとした海曹長(50)も意識不明となった。2人とも水槽の外にあるタンクから管を通して空気が供給される潜水具を着用していたが、2尉は翌24日、海曹長は同年6月19日に死亡した。死因はいずれも低酸素血症だった。 事故当日はタンクや管など装置の定期検査日で、専門業者が管に窒