探査機「ジュノー」が撮影した木星の表面。二つの巨大な渦が接近しているのがわかる=NASAなど提供 【ワシントン=船越翔】米航空宇宙局(NASA)は、木星探査機「ジュノー」が撮影した木星の画像を公開した。木星の南半球で、二つの巨大な渦が接近する様子が確認された。 赤い渦は「大赤斑(だいせきはん)」と呼ばれる嵐で、直径は地球より大きく、300年以上前から存在するとみられる。その右下に見える白っぽいまだら模様の渦は2000年に発生した嵐で、数か月前まで赤みがかっていたという。ジュノーが昨年12月、上空約3万8000~5万5000キロ・メートルに接近した際に撮影した。 ジュノーは11年に打ち上げられ、16年に木星の軌道投入に成功した。21年まで探査を続け、木星の成り立ちの解明を目指す。