将棋の藤井聡太王将(20)=棋聖・竜王・王位・叡王=への挑戦権を争う第72期王将戦挑戦者決定リーグの最終一斉対局が22日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、羽生善治九段(52)が後手の豊島将之九段(32)に117手で勝ち、リーグ成績6勝0敗で1位が確定し、藤井王将への挑戦権を獲得した。 藤井王将と羽生九段のタイトル戦は初めてで、七番勝負は来年1月8、9の両日、静岡県掛川市で指される第1局で開幕する。羽生九段のタイトル戦登場は令和2年の第33期竜王戦七番勝負以来、約2年ぶりで、獲得タイトル通算100期に挑む。藤井王将は初防衛が懸かる。 王将リーグは7人による総当たり戦。挑戦権の行方は、5連勝の羽生九段と4勝1敗の豊島九段との2人に絞られていた。 羽生九段は平成29年に竜王を奪還して史上初の永世七冠を達成するとともに、獲得タイトルを通算99期と伸ばした。しかし、翌年の名人戦挑戦、ヒューリック杯