■この記事のまとめ ーーーーーーーーーーーーーーーー ① WHOは「ゲーム障害は病気でもなく疾患でもなく症候群(精神障害)であり、ゲーム障害が病気である言い回しは不適当である」と述べている。日本も、WHOのICD-11を批准するのであれば、病気という言い回しはやめるべき。 ② 構造化面接を行わないスクリーニング・テストのみ実施だけでは、単なる『疑い』であり、有病率調査ではない。現象を過大評価していると言わざるを得ず、正しい政策に寄与しない。 ③ ネット依存症93万人という調査は、ネット依存のスクリーニングを実施したという調査で、過大評価されていると言わざるを得ない。 ④ 今後の議論における前提となる定義や科学的な知識を正しく理解することが必要。厚労省だけでなく他の省庁も科学的なところから外れた政策や発信になっていないか、政治としてもしっかりと留意していく。 ーーーーーーーーーーーーーーーー