粒子法シミュレーションの大規模化と高速化 越塚誠一 東京大学大学院工学系研究科 1.はじめに ここでの粒子法は,流体や固体といった連続体に関する力学を粒子の運動に離散化してシミ ュ レ ー シ ョ ン を お こ な う 方 法 を 意 味 し て い ま す 。 具 体 的 に は , MPS(Moving Particle Semi-implicit)法や SPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)法です。また,粉体を粒子の集ま りとして計算する DEM(Discrete Element Method)も加えたいと思います。分子動力学も分子を 粒子として計算する方法ですので,プログラミング上は共通するところも多いはずですが,筆 者の専門外ですので,ここでは除外することにします。 以下,粒子法シミュレーションのプログラミングに関する特徴,計算例,大規模計