今回は、筆者が2012年11月に大阪で、小学生1583人と中学生1009人に実施した「スマホ・ケータイ・アンケート」を詳細に分析する。 学生を「携帯電話不所持」「ガラケー使用」「スマホ使用」の3つの群にわけ、「睡眠時間」「イライラ感」「勉強に対する自信」の3項目でクロス集計した。アンケートの結果と中高生の声から見えてきた、スマートフォン(スマホ)を使う子供たち(スマホチルドレン)の生活実態や心の状況は、看過ごせないところにまできている。 中3の3分の1がスマホを所持 携帯電話所持率は、男子が緩やかに伸びるのに比べて、女子は中学1年生になるときの伸び率が大きい(図1)。中1時点で、男子がようやく半数を超えるのに対し、女子は4分の3が所持している。そして中3では男子も4分の3を超える。 グラフに示していないが、携帯電話の所持が最も増えるのは実は小学4年生のタイミングだ。塾通いが始まり、野球やサ
![第2回 イライラ募り勉強に自信なし、小学生にも「動画」蔓延~スマホチルドレンの実情(上)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)