岸田文雄首相は6日の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、「私の知りうる限りのことは、全て国会のやり取りの中で申し上げている」と述べ、参院政治倫理審査会(政倫審)への出席を否定した。 立憲民主党の小西洋之氏が、参院政倫審に参考人として出席するよう求めたのに対して答弁した。首相は「こんにちまでさまざまな場で知りうる限りのことを説明してきた。それ以上のことはまさに実態を知る本人が説明することだ」と強調した上で、「参院の政倫審に改めて出席する必要はないと考えている」と述べた。 一方、参院政倫審は6日の幹事懇談会で、審査実施に向けた議決を8日に行うと決めた。議決されれば、申し立てを受けた議員に対して、出席か欠席の意向を12日までに書面で回答するよう求める。 立憲など野党4党は、自民党安倍派と二階派の参院議員ら計32人の審査を申し立てている。与野党は14日にも審査を行う調整