落日燃ゆ(新潮文庫)【電子書籍】[ 城山三郎 ] 価格: 693 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 1878年に福岡県の石工の息子として生まれた丈太郎(後の広田弘毅)は、父を継ぐことを疑わなかったが、学問に優れ周囲の協力もあって中学に進学し、その後無償の陸軍士官学校への進学を希望する。しかし日清戦争後の三国干渉に衝撃を受けて外交官を志すべく、東京帝大に進路を変更した。福岡の右翼団体玄洋社首領の頭山満の紹介より、郷土の先輩、外務省の山座円次郎の知遇を得て、学生時代から満州へのスパイまがいの任務もこなす。そのため外交官試験の勉強は捗らず落第するが、翌年には首席で合格。入省前にはこれまた玄洋社幹部の娘、静子と結婚する。 外務大臣加藤高明の腹心として活躍していた山座円次郎。広田はその秘蔵っ子として将来を嘱望されたが、当の本人は自ら計らわず淡々と目の前の仕事をこなす。しかし敬愛する山座が急死しまうと