「それが“普通”になっている、ということなんだと思います」と久保田さんは言います。つまり、日本代表の(あるいは他チーム、他カテゴリーのサッカーの)試合日程に合わせて試合を組むという考え方自体が“異常”だということかもしれません。実際、この提案に反発する声の中で多いのは「そこまで配慮していられない」という類のものだったそうです。 「たしかに直前になって日程を動かすということが難しいのは分かります」と語るのは、サッカーコンサルタントの幸野健一氏。「僕はW杯の日程が決まった時点で、日本サッカー協会から『できるだけここは外して日程を組んでくださいね』という通達を出すようにするべきなんじゃないかと思うんですよ」。半年前の時点で見えていれば、もっとやりようはあったはず。そういうことです。