リオデジャネイロ・パラリンピックで注目を集めた障害者スポーツ。国内でもプレーできる場が広がりつつある。2020年東京大会を見据えた自治体や企業の取り組みで、イメージアップの狙いもある。競技者たちは変化を歓迎するが、課題も残る。 障害がある生徒たちが学ぶ東京都立村山特別支援学校(武蔵村山市)。9月から平日の夜と休日、障害者スポーツ団体が体育館やテニスコートを使えるようになった。車いすテニスの練習で利用した女性(60)は「必死に探してやっと見つかった場所。車いすで使えるトイレや駐車場が整い、快適だった」と話す。 貸し出しは、都が都立特別支援学校やろう学校計5校で始めた。年約20万人が利用し、築30年を超えた都障害者総合スポーツセンター(北区)が9月から改修に入ったためだ。都の担当者は「東京パラリンピックの開催都市として、場をしっかり確保したい」と言う。 千葉市は14年、「車いすで床が傷つく」と