酒に酔った同級生の女性を乱暴したとして、準強姦罪に問われた横浜市鶴見区の男子大学生(21)の判決が15日、横浜地裁であった。 秋山敬裁判長は「抵抗できなかったという被害者の証言は信用できない」として無罪(求刑・懲役3年)を言い渡した。 判決などによると、大学生は、当時少年だった昨年2月28日午前8時半頃、横浜市鶴見区内の神社に止めた乗用車内で深酔いして寝ていた女性を乱暴した、として在宅起訴された。2人は同日未明から、ほかの学生とともに同区内のカラオケボックスなどで酒を飲んでいたという。 検察側は「酒の影響で思うように声を出したり、体を動かせなかった」と主張したが、秋山裁判長は友人らの証言などから「飲酒により少なからず判断力が低下していたことは認められるが、抵抗不能だったとは言えない」と認定した。 判決はまた、捜査段階で作成された自白調書についても「被告の真意とかけ離れた内容だ」と問題視した