自分に優しく接する“セルフコンパッション”のさまざまな効能が注目されている。最新の研究ではセルフコンパッションが慢性の痛みを和らげていることが報告されている。 セルフコンパッションで慢性疾患の“ハンデ”を克服できる 慢性的な腰痛や肩こりなどを訴える人は少なくないが、それでも自分なりの対処のしようがあることを最近の研究で示されている。その鍵を握る言葉が“セルフコンパッション”だ。 慢性的な痛みを抱えているとうつ的傾向になりやすいといわれている。ポルトガル・コインブラ大学の研究チームが2018年8月に「Clinical Psychology」で発表した研究では、慢性的な筋骨格系の痛みを抱える231人のポルトガル人女性を対象に調査を行ない、セフルコンパッション及びマインドフルネスとうつ傾向の関係を探っている。 研究の結果、セルフコンパッションとマインドフルネスはうつ傾向とネガティブな関係にあるこ