【プロフィール】 島津明人(しまず・あきひと)慶應義塾大学総合政策学部教授。公認心理師、臨床心理士。ユトレヒト大学(オランダ)客員研究員、東京大学大学院医学系研究科准教授、北里大学一般教育部人間科学教育センター教授などを経て現職。ワーク・エンゲイジメントを核に、ワーク・ライフ・バランスと健康に関する調査、労働生産性向上に寄与する健康増進手法の開発などに従事。 探求領域 ワーク・エンゲイジメント=肯定的で充実した仕事への態度 ワーク・エンゲイジメントは、今世紀に入って生まれた比較的新しい概念です。提唱者のオランダのユトレヒト大学シャウフェリ教授は「仕事に関連するポジティブで充実した心理状態であり、活力(就業中の高い水準のエネルギーや心理的回復力)・熱意(仕事への強い関与、仕事の有意味感や誇り)・没頭(仕事への集中と没頭)によって特徴付けられる」と定義しました。つまりワーク・エンゲイジメントが