7月9日、三井住友銀行のヘッド・オブ・リサーチ、山口曜一郎氏は、中国の株式・不動産市場の調整は今後も続き、ギリシャと米国経済に関連する悪いニュースが重なれば、1ドル=120円割れを試す可能性もあると分析。提供写真(2015年 ロイター) [東京 9日] - ギリシャ危機に揺れるマーケットの不安をあおるように、中国株式市場の混乱が続いている。上海総合指数は6月初旬に5000の大台に乗せたが、その後反落。8日は5.9%急落し、9日の本稿執筆時点ではやや戻しているものの、地合いは依然として弱い。 日経平均株価も、ギリシャ危機と中国株下落の不安に押しつぶされる格好で8日に2万円割れし、9日午前も前日比で一時600円を超える下落となった(その後、中国株の下げ止まりを受けてプラス圏に浮上はしたが)。