今年8月に、2018年5月から開催される第16回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館キュレーターを発表した国際交流基金が、同キュレーター再選考に関する記者会見を行った。 前回の発表では、アトリエ・ワンの貝島桃代がキュレーターに就任することと、展示テーマ「東京発 建築民族誌-暮らしのためのガイドブックとプロジェクト」が明らかにされていたが、国際交流基金の柄博子理事は今回の再選考のプロセスについて「社会通念上、誤解を生みかねない過程があった」と説明。「その対応について検討した結果、再選考を行った」という。 日本館のキュレーターについては、選考委員会が指名した最終候補者6名がコンペに参加し、審査が行われたが、選考委員会の中に貝島と婚姻関係にあり、かつアトリエ・ワンをともに主宰する塚本由晴が名を連ねていた。このことについては当初、委員会でも問題がないか議題にのぼったというが、そのままコンペは