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ブックマーク / www.yomiuri.co.jp (5)

  • 『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』 青山拓央著 評・納富信留(ギリシャ哲学研究者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    読者と一緒に考える 幸福とは何か。誰もが望み、配慮しながら生きている「幸福」への問いに、哲学が向き合います。このテーマをめぐっては古今あらゆる思想家が考えを出し尽くしており、類書も山ほどあるはずだ。そう思って探そうとすると、意外な少なさに驚くことでしょう。無論、人生論や幸福論や名言集のような気の利いた指南書はたくさんあります。でも、それらは哲学ではありません。では、幸福を哲学するとはどういうことでしょう? 書はタイムトラベルなど時間の問題を論じてきた分析哲学者が、読者と一緒に「幸福」を考える探求の道筋です。楽しいと感じる快楽、欲求を満たし充足させること、そして誰もが人生の幸せと考える客観的条件、これら三つの要素を考察すると、それらの共振に幸福があると言えるのではないか、著者はそう論じます。現実の世界と可能性の比較、活動、後悔など、幸福というテーマを考える上で必要で有効な概念や思考が踏査さ

    『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』 青山拓央著 評・納富信留(ギリシャ哲学研究者・東京大教授) : ライフ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
  • 『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』 山田奨治著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    幾多のメディアに囲まれて暮らしている以上、著作権ほど我々の生活に密着した問題もないはずだ。 が、類する書物はこれまで、素人には専門的すぎたり、公平性に気をつかうあまり論述が平板で、一般の読書には耐えづらかった。生々しい現在進行形の問題であるはずの著作権をめぐって今、いったい何が起きているのか。これでは判(わか)りづらくてもしかたがない。 そんななか、書の登場は画期的だ。冒頭で著者は、いったん著作権法の原点に立ち返り、その「目的」が「文化の発展に寄与すること」(第一条)にあることを確認する。これは、今日のたび重なる権利者寄りの法改正が、おおもととなる精神に照らして、どのような偏向にあるかを測る大きな指標となる。そのうえで、著作権をめぐる環境があまりに複雑、かつ厳しくなり、市民から遊離した利益主導の密室主義へ移行しつつあることを鋭く指摘する。 このような現況が今、すぐれた文化が持つ奔放な伝播

    arcno404
    arcno404 2011/12/03
  • 『アンアンのセックスできれいになれた?』 北原みのり著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    今年で創刊40周年を迎える雑誌「アンアン」。その洞察力と挑発力で他の女性誌とは一線を画す存在感を放ち続けてきた理由の一つである、名物「セックス特集」に注目し、「女性のセックス」がその歴史とともにどのような変化、紆余(うよ)曲折を経て現在に至るかを鮮やかに分析してみせる。 「これってなんか、おかしくないか?」「そもそもなんで、こうなってるのだ?」。大きすぎて見ることもできなかった男女の非対称性や、ただ感じてはいても明確に言葉にできなかった怒りや戸惑いに、著者は洞察と経験を駆使して真正面から向きあい、読む者に血をめぐらせる。信頼する誰かと話をするような読書。私はすぐさま5冊を購入し速やかに友人たちに配布した。女性が自分たちについて、これまでとこれからのことを、構えず、日常的に、当然に語るときがやっときたのだ、なんて幾度となく言われてきただろうけれど、当にそんな気持ちになる。 そして書に満ち

    arcno404
    arcno404 2011/11/19
  • 衆院一般参観、8年ぶり解禁…議員紹介不要に : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    2001年9月の米同時テロ以降、衆院が警備上の理由で中止していた一般参観が8年ぶりに解禁されたのだ。 これまでは議員が参観希望者の身元を保証する「議員紹介」の手続きを経ねばならなかったが、議員からは「意味のある規制とは思えない」との声も出ていた。というのも、参院は一般参観を認めており、旅行会社が議員紹介を取り付けて衆院を参観するツアーも多く組まれていたからだ。 そこで、民主党初の衆院議院運営委員長に就いた松剛明氏が4日に解禁を提案し、各党の了承を取り付けた。 6日の利用者は57人。事務局の窓口を訪れれば週末でも会議場などの見学が可能だ。事務局は「衆院選以降、参観の問い合わせが多く、参観者が増えそうだ」と話している。

  • 映画「サマーウォーズ」対談(上) 細田守監督×村上隆氏 : 話題 : 映画 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    ほそだ・まもる 1967年、富山県生まれ。91年に東映動画(現・東映アニメーション)入社。アニメーターとして活躍した後、演出に転向。2005年からフリー。主な作品に『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』(2000年)、『時をかける少女』(06年)。ルイ・ヴィトンのイメージ映像『SUPERFLAT MONOGRAM』(03年)も監督。 アニメーション映画『時をかける少女』で国内外の注目を集めた細田守監督の新作『サマーウォーズ』が8月1日から公開される。世界の危機に家族のきずなで立ち向かう“大家族アクション映画”だ。日アニメの作り手は何を目指し、世界観はどこまで広がっていくのか。アニメやマンガのイメージを取り入れた作品が海外で高く評価されるアーティストで、細田氏とも交流のある村上隆氏と語り合ってもらった。2回にわたって紹介する。(聞き手・恩田泰子) 村上 『サマーウォーズ』は細田

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