大阪・吹田市のメーカーが開発した、電子基板で電車の路線図や地図をデザインしたICカードやスマートフォンのケースが話題だ。複雑に入り組む路線図ははんだ付けで描かれ、自動改札を通過すると赤いLEDランプが点灯する。あらゆる電子製品に内蔵されながら、普段はなかなか目にしない電子基板をデザインに取り入れた斬新さが海外の人たちにも「クール!(かっこいい)」と評価されて注文が殺到。現地メディアから取材を受けるなど人気は世界に広がっている。(猿渡友希) 基板に萌える「moeco(モエコ)」…日本の精密で美しいデザイン、高い技術力 開発したのは、大阪府吹田市の電子基板メーカー「電子技販」。従業員は19人で、主にETCゲートや駅の電光掲示板のプリント基板を製造している。「生粋の基板好き」を自称する北山寛樹社長(45)が開発したきっかけは平成25年秋、「東京出張時に複雑な路線図が回路図に見えたから」という。