ロシアのプーチン大統領は6月30日、同国極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の運営をロシア側が新たに設立する法人に移管し、現在の運営会社の資産を無償譲渡するよう命じる大統領令に署名した。同事業に日本から参加する三井物産や三菱商事は今後、運営の枠組みから排除される可能性が出てきた。大統領令は新たな運営主体としてロシア側が設立する有限法人を指定。三井物産や三菱商事が出資する現在の運用主体であ
ロシア軍のロケット弾攻撃を受けたウクライナ・ハルキウ郊外にできた大きな穴(2022年6月26日撮影、資料写真)。(c)SERGEY BOBOK / AFP 【6月28日 AFP】ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は28日、ウクライナが降伏すれば直ちに攻撃を停止すると述べ、ウクライナ政府は自国部隊に対し武器を置くよう命令を出すべきだとの見解を示した。 記者会見でペスコフ氏は、「ウクライナ側は、きょう中にすべてを終わらせることができる」とし、そのためには、ウクライナ側が「民族主義者の部隊に対し、武器を置くよう命令を出す」ことに加え、ロシアが提示する要求に応じることが必要になるとの考えを示した。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は前日の27日、ロシアによる侵攻を年内に終結させられるよう、先進7か国(G7)
ロシア軍は完全掌握を目指す東部ルハンシク州で、ウクライナ側の兵士や市民が残る工場の制圧に向け攻勢を強めています。一方、ウクライナ軍で地上部隊の補給活動を担う司令官は、これまでの戦闘で戦車やミサイル発射システムなど多くの兵器を失ったとして、欧米側にさらなる軍事支援を訴えました。 ロシア軍は完全掌握を目指す東部ルハンシク州で、ウクライナ側の拠点セベロドネツクを包囲しようと攻撃を続けています。 セベロドネツクの「アゾト化学工場」には、ここを拠点とする兵士とともに市民も取り残され、ルハンシク州のハイダイ知事は17日、子ども38人を含む568人が残っていると明らかにしています。 これに対し、ロシア側は市民を避難させる「人道回廊」を設置すると主張する一方、兵士には投降を迫っていて、現地の親ロシア派武装勢力の指導者はロシア国営のタス通信に対し、ロシア側の部隊の一部が工場内に入り戦闘が行われているとしてい
(CNN) ロシアのラブロフ外相は18日までに、同国は完璧(かんぺき)な国家ではなく、国としての存在感を示すことを恥じないとの見解を示した。 【映像】ロシア兵、民間人2人を背後から銃撃 防犯カメラの映像入手 英BBC放送との会見で、ウクライナ侵攻で犠牲者が出たことを問う質問に応じて、述べた。 また、ウクライナを「侵攻してはいない」と主張し、「ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)に引きずり込むことは犯罪行為であることを西側諸国へ説明するためにほかの選択肢が絶対的になく、特別軍事作戦に訴えた」とも述べた。 また、親ロシア派武装勢力が東部ドネツク州で名乗る「ドネツク人民共和国」が英国人に死刑を宣告した問題に言及。この宣告に関連するロシアの責任に触れ、「西側諸国の目には全く関心がない」と主張。 関心があるのは国際法のみとし、「国際法に従えば、傭兵(ようへい)は戦闘員として認められていない」と正
(CNN) ウクライナのレズニコフ国防相はCNNの単独インタビューに応じ、ロシア軍は首都キーウ(キエフ)が2月24日の侵攻開始から12時間以内に陥落すると予想していたと明らかにした。 侵攻で戦死したロシア軍将校が持っていた文書が見つかり、そこにロシアの軍事目標が記されていたという。 レズニコフ氏は「ロシア軍は12時間でキエフ中心部に到達するものと考えていた」と説明する。 さらに、ロシアは安易にも侵攻後72時間以内にウクライナ政府が首都から逃げ出すと予想していたと指摘。一方で「率直にいって、世界各地の首都にいる我々のパートナーも安易だった。彼らは我々に侵攻が差し迫っている、あなた方は陥落する、猶予は72時間しかないと言っていた」とも述べ、こうした理由で重火器の供与が行われなかったとの見方を示した。 欧米のパートナー国がようやくウクライナに重兵器を供与し始めたのは、ウクライナが3月下旬にキーウ
ウクライナの首都キーウ近郊のイルピンで、砲撃を受け崩壊した集合住宅の前を歩く親子(2022年6月16日撮影)。(c)Sergei CHUZAVKOV / AFP 【6月17日 AFP】英軍の制服組トップ、トニー・ラダキン(Tony Radakin)国防参謀総長は17日に公開されたインタビューで、ロシアはウクライナへの軍事侵攻で兵力を著しく損耗した上、北大西洋条約機構(NATO)の体制強化を招いたことから、「戦略的に既に敗北している」との認識を示した。 ラダキン氏は英PA通信(Press Association)に対し、「ロシアは大きな過ちを犯した。ウクライナを支配することは決してないだろう」とし、ロシアは今後「弱体化」すると予想。「ロシアは、戦略的には既に敗北している。NATOは強化され、フィンランドとスウェーデンがNATO加盟を目指している」と述べた。 ラダキン氏は、ロシアのウラジーミル
2022年6月9日、若い起業家やスタートアップ企業の創業者とのミーティングに出席するウラジミール・プーチン大統領(ロシア・モスクワ) - 写真=EPA/SPUTNIK POOL/時事通信フォト ■「プーチンは影武者を使っている」死亡説を報じる欧米メディア 病状悪化が囁(ささや)かれるロシアのプーチン大統領について、すでにボディ・ダブル(影武者)を使っているとの大胆な分析が出始めた。英デイリー・スター紙は、イギリスの諜報(ちょうほう)機関「MI6」の複数の役職者の証言として、プーチンは影武者を使っており、すでに死亡している可能性すら否定できないという分析を報じた。 【写真】MI6本部 側近らにとっては、指導者の死亡後も影武者を立てることで、権力を維持できるメリットがある。同情報筋は、5月9日に行われた戦勝記念日の軍事パレードなどで影武者が投入され、そのほかメディアで流されているプーチンの音声
ロシアの首都モスクワで、若手起業家らと面会するウラジーミル・プーチン大統領(2022年6月9日撮影)。(c)Mikhail Metzel / SPUTNIK / AFP 【6月10日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は9日、ウクライナ侵攻について、スウェーデンに勝利した1700~21年の北方戦争(Northern War)になぞらえる発言をした。 北方戦争では、ピョートル1世(大帝、Peter the Great)率いるロシアがスウェーデンに勝利を収め、バルト海(Baltic Sea)沿岸を手中に収めた。 プーチン氏はモスクワで開かれたピョートル大帝生誕350周年を記念する展覧会を視察した後、若手企業家を前に「彼(ピョートル大帝)がスウェーデンとの戦いで何かを奪ったかのような印象を受けるかもしれないが、何も奪っていない。奪い返しただけだ」と語った
モスクワで行われた対ドイツ戦勝記念日の軍事パレードの予行演習で、「赤の広場」を行進するロシア海軍の兵士ら=2022年5月7日、ロシア・モスクワ - 写真=AFP/時事通信フォト ロシア軍によるウクライナ侵攻は軍事のプロからどう評価されているのか。元陸将で陸上自衛隊富士学校長をつとめていた井上武さんは「ロシア軍は侵攻2日目あたりから主導権を失っている。まったく戦況の変化に対応できておらず、地上部隊が大損害を受けている。ロシア軍の現状は信じられないくらい未熟でお粗末だ」という――。 【写真】渡部悦和氏、井上武氏、佐々木孝博氏の著書『ロシア・ウクライナ戦争と日本の防衛』(ワニブックスPLUS新書) ※本稿は、渡部悦和、井上武、佐々木孝博『ロシア・ウクライナ戦争と日本の防衛』(ワニブックスPLUS新書)の一部を再編集したものです。 ■侵攻から2日目で主導権を失ったロシア軍 【井上武(元陸上自衛隊富
<ロシア軍は侵攻当初から深刻な物資不足に直面しているが、今も兵士たちは略奪したり犬を食べたりして空腹を紛らわせているという> ウクライナの情報機関によれば、ウクライナに配備されたロシア軍の兵士たちは、物資不足で食べるものがなく、犬を食べて飢えをしのいでいるという。ウクライナ保安庁(SBU)は声明の中で、ロシアの占領下にある南部ヘルソンに駐留しているロシア兵が、友人へのテキストメッセージの中で犬を食べたと明かしたと述べた。 【画像】飢えに苦しむ前線のロシア兵士「今日は犬を食べた」 この兵士は、SBUが傍受した友人とのやり取りの中で、「最悪だよ。ウクライナ人たちにボコボコに殴られているし、食べ物がなくて犬を食べている。今日はヨーキーを食べた。ヨークシャー・テリアだ」と愚痴っていたという。またこの兵士は友人に、ロシア軍には兵站能力がなくて「単純に食料を運ぶことができず」、それが食料不足を招いてい
ロシア軍は5日、ウクライナの首都キーウをミサイルで攻撃しました。 一方、東部ではウクライナ側の激しい抵抗が続き、ロシアのプーチン大統領は「もしウクライナに射程の長いミサイルが供与されれば、われわれは攻撃する」と述べ、軍事支援を強める欧米をけん制しました。 ウクライナの首都キーウで5日、ミサイルによる攻撃があり、ウクライナ軍は、カスピ海上空を飛行していたロシア軍の爆撃機が5発の巡航ミサイルを発射したことを明らかにしました。 このうち1発はウクライナ軍によって迎撃されましたが、地元メディアによりますと、残りの4発が鉄道車両の修理工場に着弾し、作業員1人がけがをしたということです。 一方、東部では、攻勢を強めるロシア軍に対し、ウクライナ側の抵抗が続き、内務省が管轄する準軍事組織「国家親衛隊」は5日、ロシア側の戦車や装甲車を次々と破壊する動画をSNSで公開しました。 ウクライナ軍の参謀本部は、2月
結果、このところロシア国内の複数の都市で、兵員募集の横断幕などが多く見られるようになっている。同紙によるとモスクワ近郊の都市では、現地の平均月給の4倍をうたう募集が確認されており、その提示金額は17万ルーブル(約35万円)にも達する。高額での勧誘に、前線での深刻な欠員が透けてみえるかのようだ。 しかし、高額募集をもってしても兵力の補充は追いついていない。モスクワ・タイムズ紙は軍事アナリストの見解として、ロシア軍が「その場しのぎで編成した軍」で急場をしのいでいるとの分析を報じた。苦境のロシア軍は各部隊で生き残った残党を寄せ集め、応急的な部隊を編成して前線を維持している模様だ。 一般に、侵攻する側の軍が敵陣を落とすには、防御側の3倍の兵力が必要だとされる。しかしイギリス当局の分析によると、ロシア軍は優勢を確保するどころか、2月の侵攻開始以来投入した兵力の3分の1をすでに失った。兵力比3対1には
ロシアのアンドレイ・ケリン駐英大使は28日、BBCの取材に応じ、ウクライナでロシアが戦術核兵器を使うとは思わないと話した。 ケリン駐英大使は戦術核兵器の使用に関するロシア軍の規則はきわめて厳密で、ウクライナで起きている紛争のような事態で使う決まりになっていないと話した。戦術核兵器は主に、ロシア国家が存亡の危機にさらされている場合に使用する決まりだという。 「現在の作戦とは何の関係もない」と、大使はBBC番組「サンデー・モーニング」による取材で話した。インタビューはイギリス国内で、現地時間29日午前9時(日本時間同午後5時)に放送される。 2月24日にウクライナ侵攻を開始して間もない2月27日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、戦略的核抑止部隊に「特別警戒」を命令した。諸外国はこれを警告と受け止めた。 プーチン大統領は西側諸国と北大西洋条約機構(NATO)がロシアに「非友好的な行動」を
ロシアのプーチン大統領は28日、フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相とウクライナ情勢をめぐって電話会談を行い、ロシアに対する欧米の制裁の解除を条件に「黒海の港からの穀物輸出も含め、選択肢を見つけることに貢献する用意がある」と強調しました。 フランス大統領府によりますと、電話会談ではウクライナ情勢をきっかけとした世界的な食糧不足の問題について意見が交わされ、マクロン大統領とショルツ首相は、ウクライナから黒海を経由して穀物を輸出できるように南部オデーサの港の封鎖を解くよう求めました。 ロシア大統領府によりますと、これに対しプーチン大統領は「問題は欧米諸国の誤った経済政策とロシアに対する制裁によって引き起こされたものだ」と欧米を批判しました。 そのうえで制裁の解除を条件に「黒海の港からのウクライナの穀物輸出も含め、穀物輸出が妨げられないような選択肢を見つけることに貢献する用意がある」と
仮設宿泊施設に到着し荷物を運ぶ女性=1日、ウクライナ・ドネツク州/Alexander Ermochenko/Reuters ワシントン(CNN) ウクライナでロシア軍に拘束されたウクライナ人数十万人が、同国東部の「選別キャンプ」を経由してロシアの僻地(へきち)に連行されていると、西側の情報機関の関係者4人が伝えた。この人数は、米政府が発表していた推計を大幅に上回り、ロシアが大量のウクライナ人を強制移住させている実態が浮き彫りになった。 関係者によると、ウクライナ人の多くはロシア情報機関が運営するキャンプに収容された後、ロシアの経済困窮地域に強制連行されている。中には自宅から何千キロも離れた地域に連行され、帰国する手段がない状況に置かれた人たちもいるという。 ロシアに入国することで戦闘から逃れようと自主的に選別キャンプに入ったウクライナ人もいるものの、多くは意思に反して検問所や防空壕(ごう)
ロシア・モスクワで行われた戦勝記念日の軍事パレード(2022年5月9日撮影、資料写真)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP 【5月24日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻で戦死したロシア兵の大半が極めて若く、貧困地域出身であることが、メディアなどの調査で明らかになった。少数民族も多いという。 旧ソ連時代のアフガニスタン侵攻では、1979〜89年で約1万5000人のソ連兵が死亡したが、ウクライナ侵攻での戦死者はすでにこれを上回っているという。 ロシアはウクライナ侵攻での戦死者数について口を閉ざしている。累計戦死者数は3月2日には498人、25日には1351人となったと発表したが、それ以来、新たな情報は公表していない。 ウクライナ側は、ロシアの戦死者が2万7000人に上るとしている。西側諸国はこの数字は多すぎると指摘するが、それでもロシア側の発表は大きく上回ると考えている
スイス・ジュネーブにあるロシアの国連代表部に勤務してきた露外交官、ボリス・ボンダレフ氏は23日、ウクライナ侵攻とプーチン露政権に抗議するため、露外務省を退職すると発表した。侵攻への批判を公表した上での露外交官の辞職は極めて異例とみられる。 ボンダレフ氏はSNS(交流サイト)上で「もううんざりだ。遅くなったが本日で退職する」と表明。「2月24日(侵攻開始日)ほど国を恥ずかしいと思ったことはない」とし、「侵略戦争はウクライナ国民に対してだけでなく、繁栄を失うロシア国民に対しても犯罪だ」などと述べた。 その上で、プーチン露大統領を念頭に「この戦争を思いついた人物は、永遠に権力を握り、豪華な宮殿に住み、露海軍全体の金額にも匹敵するヨットに乗りたいと思っている。そのためにはどんな犠牲もいとわない。既に両国民が何千人も亡くなった」とした。 ボンダレフ氏は、自身が20年間にわたり勤務してきた露外務省が年
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