桜井勝延市長。人間性のかけらも感じさせない東電の対応に呆れ返るばかりだった。(3日、南相馬市役所。写真:筆者撮影) 原発を受け入れた自治体(周辺も含む)は電力会社からの多額の寄付などで潤ってきた。財政が多少楽になれば税金も安くなる。現職首長は大喜びである。言い方を換えれば、電力会社はカネで自治体を大人しくさせてきたのである。 福島第一原発から20~30キロ圏内の南相馬市は、東京電力から「ビタ一文」も受け取っていない。「配下でないからイイや」と思ったのか、東京電力は南相馬市に対して社会的常識を欠く対応を続けた。桜井勝延・南相馬市長へのインタビューを基に話を構成する(『 』が桜井市長の言葉)―― 『東電が南相馬にやっと来たのは3月22日だった』。事故発生から11日目のことである。それまでは電話一本よこさなかった、という。『お詫びに来たのは東電(本店)の立地部長と福島原発第一副所長』。 『東電が
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