2015年11月2日、川崎重工神戸工場の第1船台から1隻の潜水艦が滑り降り、初めて海に浮かびました。「そうりゅう」型潜水艦の8番艦で、「せきりゅう」と命名されました。「せきりゅう」は漢字で書くと「赤龍」です。自衛艦を命名する際には規則があります。潜水艦はこれまで「気象・海象」から採ったということで「○○しお」という艦名がつけられてきました。 たとえば、日本列島に沿って流れる暖流の黒潮から採った「くろしお」、潮の干満にちなんで「みちしお」などです。しかし、最近の改正で瑞祥動物(めでたいことをもたらすといわれる動物)の名前が追加され、「そうりゅう」が誕生しました。 今回の「せきりゅう」は、中国の古くからの考え方にある東西南北を守る4匹の龍のうち、「南を守る龍」を指しています。ちなみに、東を守る「白龍」、西を守る「黒龍」は、すでに就役している「はくりゅう」「こくりゅう」として命名されており、北を