毎週、恒例となりました歴史本書評まとめです。 今週(2013年6月23日)のピックアップは、日経新聞で斎藤修・一橋大教授が書評した、鈴木浩三『江戸の風評被害』(ちくま選書)。 なにしろ、恵美嘉樹が地震サイト「ハザードラボ」でWEB連載している「ハザード今昔」で、この本を取り上げたばかりです。新聞書評より先に出すと気持ちがいいものですね笑 この本は、近い将来、地震が起きる首都圏(江戸)の人は読んでおいたほうがいいです。地震があったときに、風評をツイートしたくなったときに、この本を読んでいたら「はっ。21世紀の人間が、江戸時代の人間と同じことをやっていたら情けない」と思うことができるでしょう。 第十五巻 思惑だらけの「風評」が江戸時代を駆け巡る| ハザードラボ 連載から引用 元禄地震が起きたのは1703年のことだ。関東地方を襲ったM8.0クラスの大地震で、津波や家屋の倒壊などによる死者はおよそ