次々と新たな研究成果が発表され、日々アップデートが進む脳科学の世界。この分野の実社会への応用について、最前線をひた走る一人がNTTデータ経営研究所の茨木拓也氏だ。 目覚ましい進化を続けるニューロテクノロジーの世界で近年特に注目を集めているのが、科学的な“マインド・リーディング“技術とも評される「ブレイン・デコーディング」である。 脳活動の計測を通して、脳に表現されている情報を取り出すこの技術は、マーケットの予測や、個人が見ている夢の内容の解読、さらには自殺のリスクを見分けるなど、多岐にわたる分野へ応用を期待されている。 ここでは茨木氏の著書より、「ブレイン・デコーディング」が秘める可能性や最新の研究成果について触れた一節をご紹介する。 ※本稿は茨木拓也著『ニューロテクノロジー~最新脳科学が未来のビジネスを生み出す』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです 私たちが感覚器を通して世界を