【ロサンゼルス時事】米スポーツ専門局ESPN(電子版)は20日、世界ボクシング機構(WBO)ウエルター級タイトルマッチでマニー・パッキャオ(フィリピン)が判定負けした試合をめぐり、WBOが同日、国際ジャッジ5人によるビデオ検証を行い、全員が「パッキャオの勝利」と判断したと伝えた。判定自体は覆らないという。 6階級を制しているパッキャオは9日、ネバダ州ラスベガスで行われた4度目の防衛戦で挑戦者ティモシー・ブラッドリー(米国)に判定負け。採点はジャッジ2人が2点差でブラッドリー、1人が2点差でパッキャオを支持した。だが、観客や米メディアから判定を疑問視する声が高まり、WBOが検証する方針を示していた。 世界戦を裁いた経験のある5人が解析した結果、118―110、117―111、117―111、116―112、115―113でいずれもパッキャオ優勢。WBOのバルカルセル会長は「結果を変えるこ