箱を開けると黒いプラスチックのケースにサイバーショット「DSC-TX300V」(以下 TX300V)は収まっていたのである。開けると中から秘密道具が出てきそうな、あるいは傷が付きやすいプレミアムな品がでてきそうな(まあ傷がつきやすいというのは間違ってはいない気がするが)。とにかくちょっと驚いた。 「DSC-TX300V」のパッケージ。こんな黒いケースに一式がおさまっている。プレミアム感漂うパッケージだ(写真=左)、ケースを開くと、下にカメラ本体(その下にはクリーニングクロス)。上にクレードルとケーブル、ACアダプタ、さらにタッチペンやストラップが収められている(写真=右) 箱から出てきたのは黒くて薄くて四角いカメラ。付属品も一緒におさめられている。最近のパッケージは簡素化一辺倒だったので、こういうのは新鮮だ。ではTX300Vは普段は箱にしまっておくような高級品なのか、というとこれはかなり違
旅行会社のインターネット販売に新風を吹かせた企業がある。東京都新宿区に本社を構えるIT(情報技術)ベンチャー企業、フォルシアだ。 社員数20人ほどの小さな企業だが、取引先には全日本空輸(ANA)、日本旅行、日本航空(JAL)など大手企業が並ぶ。旅行・運輸業界以外にもレストランや通販サイト、福利厚生サービスを取り扱う企業など十数社と提携、各社の消費者向けサイトにフォルシア独自の検索システム「Spook(スプーク)」を導入している。 約50倍の速さで検索 スプークが大手企業から高い評価を得ている理由は、随時更新される膨大な量の情報から、必要なものを素早く探し出す技術に長けているからだ。その速さは、従来の検索システムの50倍とも言われる。 検索速度の速さを特徴に挙げるのは他社のサービスでも同じだが、スプークがほかと異なるのは検索の手法だ。他サイトでは情報を検索するのに「キーワードを拾い上げる」手
「シリコンバレーは、その活力が停滞し、競争力を失いつつある。この地域は今、危機的状況にある」---。こうした調査報告をシリコンバレーの非営利団体Joint Venture: Silicon Valley NetworkとSilicon Valley Community Foundationが米国時間2010年2月11日に発表した。 報告書によると、中国やインドの急速な経済成長やカリフォルニア州政府の失策が、投資活力を徐々に失わせ、シリコンバレーの回復を不透明なものにしているという。「イノベーションが原動力となって過去60年にわたり地域の繁栄をもたらしてきた。しかし世界大恐慌以来の景気低迷を迎え、この地域は不確実という新たな時代に突入した。優秀な人材を魅了し、イノベーションに投資し、適切な生活の質を保つといった状況はもはや保証されなくなった」と述べている。 中でもベンチャー・キャピタルの投資
「日本は辺境であり、日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明できる」、と内田樹氏が『日本辺境論』で書いている。本人も冒頭で書いているように、日本人の思考や行動を「辺境性」によって説明する考え方はこれまでもあり、特に新味があるわけではない。それでも、筆者が本書の中の指摘で面白いと思ったのは、「辺境人」の特徴の一つが中心部で創造された知見を「学ぶ」術に長けている、というくだりである。 日本の製造業にあてはめてみると、戦後に競争力を上げることができたのは、欧米のリニアモデルをキャッチアップできたからだと見られているが(以前のコラム)、その原型は「辺境性」にあるのかもしれない。つまり、外に何か手本があってそこに「学ぶ」ときには、「辺境性」がうまく機能するということである。 この部分を理解するためには、内田氏が「学ぶ」ということをどう見ているのかを知る必要がある。人間はなぜ学ぼうとするのか。内
ぼかりすが実現するもの 鍵盤楽器ができる人は、DTMソフト上でわざわざ音符を置いていくような手間はかけない。MIDIキーボードでさっと弾いて、それを編集して使う。ギタリストならば、自分で弾いたものを録音する。しかし、VOCALOIDは基本的に手入力。そこをショートカットしたいのだ。 「それなら自分で歌った方が早いよ」。そんな人にとって、Netぼかりすはきっと福音となるだろう。自分で歌ったボーカルを、初音ミクや鏡音リン・レン、巡音ルカ、がくっぽいどといったVOCALOIDの歌声に変え、細かい“調教”をしなくても、歌った通りに再現してくれるのだから。 「ぼかりす」(VocaListener)は、独立行政法人・産業総合研究所(産総研)の情報技術研究部門メディアインタラクション研究グループ 後藤真孝研究グループ長と、中野倫靖特別研究員らが開発した。歌声を聞き取って、その歌い方の特性をまねて歌声合成
ヤマハは4月27日、初音ミクなどのVOCALOIDを簡単に“神調教”できる技術「VocaListener」(ボーカリスナー、略称「ぼかりす」)の実用化に取り組んでいると発表した。基本機能をネット経由で利用できる「Netぼかりす」としてこのほど、一部ユーザー向けに試験サービスを開始した。 超リアルな歌声を簡単に生み出せる謎の技術として注目を浴びたぼかりすが「ニコニコ動画」に登場して1年。VOCALOID技術の本家ヤマハは、開発元である産業技術総合研究所(産総研)からライセンスを受け、実用化に取り組む。 VocaListenerは、人間の歌声など歌唱データと歌詞を入力するだけで、歌い方をそっくりまねた歌声を合成できる技術。(1)合成音を取り込んで分析し、パラメーターを補正して合成し直す処理を何度も反復することで、リアルな歌声の再現が可能、(2)歌詞と歌声を高精度に対応付けられる、(3)歌詞と歌
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