同じ小学校低学年の少年たちの例に漏れず、我が家の長男はポケモンに夢中だ。テーブルの上に広げられた画用紙には、彼が描いたオリジナルのポケモンが並んでいる。イラストの上部にはちゃんと名前が書かれ、さらにタイプまで表記されていて、いらん血のつながりを感じる。 その中の、火を盛大に吐いているポケモンに、ふと、目が留まった。 「ほのおのポケチン」 と綴られていて軽い衝撃を受ける。そうか、「モ」は鏡文字にすると「チ」になるんだね。初めて知ったよ。でも、いくらなんでも「ポケチン」は恥ずかしい。長男を呼び、 「このポケモン、すっごいかっこいいけど、字がちょっとちがくない?」 と気付きを促してみた。彼は、ほんのわずかばかり考えると、文字列を消し、 「ほのおのポケチソ」 と書き直した。 こうかはいまいちのようだ! これ以上、彼に任せても解決をみないことは明らかなので、「『モ』が反対、これじゃあ『チ』だよ」と教