ナノマシン散布の為、ゼボイム文明 遺跡の一つマスドライバー施設へと 私とエメラダは向かった。 幸いにして、施設の動力は生きており 私達は労せずして 中央制御室を目指すことが出来た。 途中、ゼボイム時代に作られた ミサイル、大型ロケットの類が、 さながら…… 太古文明人の墓標の様に立っていた。 それは、おごりたかぶり、 お互いを拒絶しあった人々の墓所だった。 中央制御室にたどり着いた私達は、 合流した先生の協力を得て、 マスドライバーを起動。 刻印<リミッター>解除の為の ナノマシンの 入ったカプセルの射出に成功した。 大気上層に散布されたナノマシンは 自己ぞうしょくを開始し、 世界全体に拡がっていった。 太陽光を受けてかがやくナノマシン。 大空を流れるたいが……。 そのきらめきは、全ての人の『鎖』を外し 真の自由を取り戻そうとする私達の 希望の光となるはずだった…… ソラリスの『地上制圧用