15分間の短縮に伴い、地元商店街を利用する職員が激減し、商店街の要望を受けたもので、千葉県市川市は17日から1時間制に戻した。同県内の45分制は一時、8市で導入されたが、市川のほか、柏、八千代両市が既に1時間に戻した。 市川市は2008年4月、45分間を導入した。この後、「職員の外食が減り、コンビニ弁当や出前が増えた」(同市職員課)といい、JR本八幡駅周辺の2商店会では客離れが進んだ。このため、地元商店街は今年8月、「1時間に戻して」と市長に要望書を提出。市は、商店街振興のため要望に応えることにした。 対象は本庁などの職員約2000人。18日に久しぶりに外食に出たという男性職員(38)は「45分の時は、出発前に電話で注文し、急いで食べて速足で帰った。1時間だと余裕がある」と話した。市川商工会議所経営指導員の獅子田渉さんは「大口の『固定客』なので経済効果は大きい」と語った。 同駅近くの料理店