1987年に閣議決定され、御殿場JCT―三ヶ日JCT間の開通まで約15年かかった新東名。一度に162kmもの高速道路が開通するのは、日本の高速道路開通史上最長だとか。最終的に新東名は、海老名南JCT~豊田東JCT間で全長254kmになるそうだ。これで東名の渋滞は劇的に減少するのか? 高速道路研究家として分析しました 清水草一=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu 4月14日に新東名が開通してから、世の中ちょっとしたお祭り騒ぎだった。休日の新東名のSAは、連日大人気の大混雑。マスコミの論調も「渋滞が緩和される」「災害にも強い」とほぼすべて肯定方向だ。 SAの充実は民営化の成果。新東名の開通で日々の物流もスムーズになる。これは日本経済にとって確実にプラスであり、先進国として最低限の投資でもある。