トップ > Chunichi/Tokyo Bookweb > 東京エンタメ堂書店 > 記事一覧 > 記事 【東京エンタメ堂書店】 極上のファンタジー Tweet 2016年8月29日 夏休みもまもなく終わり。今年は仕事で忙しく、どこにも行けなかったとお嘆きの方。それなら、本の世界に出掛けてみませんか。今話題の極上のファンタジー小説を紹介します。 (運動部総括デスク・谷野哲郎) ◆言葉を武器に戦う 剣でも魔法でもなく、言葉を武器に世界と戦う。高田大介さんの<1>『図書館の魔女』(講談社文庫(1)~(4)、第一巻は七三四円)は全く新しい形のファンタジー小説です。二〇一三年の発売当時から話題でしたが、この春に文庫化されて人気が再燃しました。 物語は、中世の東アジアを思わせる架空の世界が舞台。鍛冶の里で暮らす少年キリヒトが王宮の命で「一ノ谷」の王都を訪ねるところから始まります。たどり着いた場所は