機械が空を飛んでるうぅぅ❗ 1903年、ライト兄弟が世界で初めて空を飛んだ年。 その3年後の1906年に生まれた本田宗一郎。 実は、飛行機が宗一郎少年のハートに火をつけたのだ。 宗一郎小学校5年の時である。静岡県の和地山練兵場で、飛行機の曲芸飛行のイベントがあることを聞きつけた。 宗一郎の自宅から片道20km以上の距離がある。だけど宗一郎は、どうしても飛行機を見て見たい。その一心で、親にも内緒で、大人サイズの自転車に無理やりまたがり、凹凸のジャリ道をフラフラになりながらも一人で向かったのだ。 なんとか辿り着いたものの、入り口で大問題が勃発。「ええええ。入場料払うの❓」。 親に黙ってきた宗一郎少年に入場料を払うだけのお金などない。そこで、宗一郎は大きな木を見つけ、その木によじ登った。すると、ちょっとだけ見えた。 「おおおおおおおおおおおおおおおお。飛行機だ。機械が空を飛んでるぅぅぅ❗」 宗一