山口謠司・大東文化大学教授 2022年4月から高校の国語教育が変わる。新学習指導要領にのっとって、文学よりも実用的文章を重視する傾向が強まるのだ。この問題に、「江戸時代への逆戻り」「他者の気持ちがわからない人が育つ」と怒りの声を上げるのは、文献学者、山口謠司・大東文化大学教授だ。AERA dot.の人気連載「子育ての悩みを『論語』で解決!」の著者で、NHK教養バラエティー「チコちゃんに叱られる!」の解説者としても人気の山口教授に、話を聞いた。 【もう読めない?国語教科書で出会った「心に残る作品」のランキングはこちら】 * * * まず、高校国語がどう変わるのか説明しておきましょう。これまであった2年次からの「現代文」は、実社会で役立つに文章に特化した「論理国語」と、小説・詩を扱う「文学国語」という新しい選択科目に解体されます。問題は、大学入試を見すえて、多くの高校が「論理国語」を選択す
![4月に変わる「高校国語」に学者から怒りの声 「人の気持ちがわからない子が育つ“改悪”」 | AERA dot. (アエラドット)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8982a82d5390b3f5e411836d11505786aaba9c59/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faeradot.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F1%2F1200xm%2Fimg_e11e4677b4b906a411fc7792470649ce38536.jpg)