35分、フワリと浮かせてGKを外したシュートが、鹿島のゴールネットを揺らす。80分にも、見事な追加点。石原直樹の2得点で、広島が勝利を収め、連覇を誇る凱歌がカシマスタジアムに響き渡ることとなった。 なぜ予算的には中規模クラブに過ぎない広島がJリーグを連覇できたのか。その理由は複数あるだろうが、一つは「石原」だろう。正確には「石原のような選手」。より正確に言えば、「石原のような選手を獲ってきた強化部」こそが、連覇の原動力である。 石原は今季33試合に出場して10得点。佐藤寿人の個性を活かしつつ、自分も活かされるという職務を遂行し続けた。大宮からの移籍初年度だった昨季も「陰のMVP」と言われる働きぶりだったが、今季は佐藤がMVPを獲得した昨季ほどの活躍とはいかない中で(と言っても、FWとして及第点の結果は出しているが)、貴重な働きを見せ続けたシーズンだった。 大宮での石原は、いわゆる“スーパー
先日行われたサンフレッチェ広島×サガン鳥栖の試合、サンフレが快勝しました。 その点は、サンフレッチェサポーターとしてはもちろん満足です。 ただ、この試合のレフェリングには大いに不満があります。 広島に有利だったとか不利だったとかいう問題であれば、それもサッカーの醍醐味の一つだと思いますが、それ以前の問題でした。 この日の主審は松尾一レフェリーでしたが、この人はプレーを流すということを知らないのでしょうか? 普通、ファールがあってもファールされた方に有利な状況であれば、プレーを流します。常識です。 この日の主審は、状況に関係なくとにかくファールであれば、プレーを止める。見ている方も恐らく選手の方も相当イライラしました。 また、リスタートの細かい位置に拘ったりとにかく試合の流れをことごとく止めていました。 最も酷かったのは、サンフレの石川がペナルティエリア内のボールに突っ込んで相手と接触したプ
注) 評価はA~Eの五段階。 ベガルタ仙台 手倉森誠 (推定年俸3500万) 評価 B ※この夏、ハードワークからくる体力的限界を乗り越えられるかどうかは現時点ではまだ判断しかねるが、この戦力で(Jでは中位程度と考えている)、2年続けての良積は立派。ポゼッションだの、攻撃的だの、勇ましいスローガンを叫ぶのではなくて、地味でも泥臭くても身の丈に合った現実的なサッカーでしっかりと結果を引き出す……こういう指導者こそ正しく評価されるべき。 サンフレッチェ広島 森保一 (推定年俸3000万円) 評価 B ※ペトロヴィッチが築いた広島サッカーの美しい攻撃の流れを損なうことなく、守備面でのリスク管理を絶妙に均衡させた。きっと人柄もあるのだろうが、我が我が……と我を張ることなく、いまあるそれを改善し、より良きものに高めようとしたその姿勢は、新人監督ながら誰よりもプロ的であったと思う。3カ月の実績しかない
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