OTO ZONE
(2012年12月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 韓国では指導者を選ぶ選挙が5年ごとに行われる。日本の選挙はほとんど5分ごとにやって来るように思える。最大のライバルである日韓両国――アジアで2番目と4番目に大きな経済大国――は今月、3日違いで新たな指導者を選ぶ。 首相に返り咲く可能性が非常に高い安倍晋三氏〔AFPBB News〕 日本では近年、あまりに多くの首相が誕生したため、思い浮かぶ政治家はほぼ全員、既に首相を経験している。2006年に短い間順番が回ってきた安倍晋三氏――その後、実に5人が首相を務めた――は、2度目のチャンスをものにする可能性が非常に高い。 安倍氏が首相に選ばれれば、台頭する中国への不安を強める日本が右傾化することを意味する。また、自民党が下野から3年間を経て復活することも意味する。 一方、韓国人は、右派の朴槿恵(パク・クネ)氏と左派の文在寅(ムン・ジェイン)氏
今回『チェンジはどこへ消えたか オーラをなくしたオバマの試練』という本を出版しました。2008年には「チェンジ」であるとか「イエス・ウィ・キャン」といったメッセージで全米を席巻し、2009年に就任すると「核廃絶のプラハ演説」や「カイロでのイスラムとの和解演説」などを評価されてノーベル平和賞を受賞したオバマですが、結局は1期目の4年間では「チェンジ」はできなかったのです。 その「結果」は世論にある種の落胆を感じさせました。ですが、それでもオバマは再選されたわけで、その理由を探る中から「向こう4年間」のアメリカの進路を読者の皆さまとご一緒に考えていきたい、それがこの本の主旨です。 それにしても、アメリカの失業率は辛うじて8%を切ったばかりで、景気の戻りには強さは全くないわけです。また若者の雇用に関しては依然として状況は厳しく、この本の中でも取り上げましたが「ウォール街占拠デモ」というのは「深層
今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔7月27日号掲載〕 アメリカの作家ポール・セローはかつて、東京があまりに効率的なのに感服して「これは都会じゃない、機械だ」と評したことがある。 確かに東京は最高に効率的な都会の1つだ。しかも人間に頼らず、自力で機能しているらしい。13時24分に到着予定の電車は13時24分ぴったりに到着するし、荷物は指定した時間にきちんと届く。忘れ物をしても、たいていは戻ってくる。この街に「想定外」はない。 東日本大震災が発生した3月11日も、東京で印象的だったのは混乱ではなく秩序だった。あれがパリなら略奪が起きていただろう。アメリカ人も、大型ハリケーン「カトリーナ」がルイジアナ州を襲ったときは大混乱に陥った。 だが日本は違った。外資系の銀行に勤める友人は、3月11日の午後4時に金融庁に電話して、いつもどおりに営業終了後の報告が必要かと聞いたそうだ。すると金融庁の職員
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