仕事やプライベートの時間をやりくりするために、真っ先に削ってしまうのが「睡眠」ではないだろうか。また、年齢とともに、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりする人も多いに違いない。もう眠りで悩まないための、ぐっすり睡眠術をお届けしよう。 電気がない時代、人間は夜になるとほとんど活動できなかった。だから現代人よりもたくさん眠っていたのだろうと考えがちだが、「決してそんなことはないんです」と日本大学医学部精神医学系の内山真主任教授は指摘する。時代や生活形態が変わっても、意外と人間の睡眠時間は変わらないようだ。 例えば、歴史学者が英国の産業革命前の生活を調べた報告がある。「照明が普及する前、産業革命以前のヨーロッパでは、日が暮れるとすぐに眠るのだが、3時間程度でいったん起きて、夜がふけてから再び3~4時間眠っていたという。このような二度寝によって、6~7時間眠るのが一般的だったようだ。また、「ア