Googleのストリートビューが日本でも公開されたのは、業界筋ではもはや周知のことである。ついでに、即時で議論が巻き起こり、ひとまずのやりとりは一周したように思える。というところで、個人的に一旦中間まとめのようなものをしてみたい。 スタートラインは違和感 まず、初見の感想は「面白いしすごいけど違和感」というものになる。単純にけしからんというものでは無い。究極的にはGoogleアースと同じ、大規模フォトサービスと同じ、という意見もあり、ここには条件付で賛成している。 しかしながら、GoogleMAPとその周辺サービスが出されたときは純粋な驚きと喜びをもって迎え入れられていたように記憶している反面、今回は明らかに違和感と反感が一部に見られる。つまり、技術や理論として同列と言えても、世の中的には何か違うものだと受け止めていると考えた方が実体に近いものと思われる。 では何がどこで引っかかっているの
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